病児保育室だより 令和6年度5月
「パラインフルエンザウイルス」ご存じですか?
インフルエンザと似たような名前なので同じ病気かな?と思ってしまいますが、全く別のウイルスであり、感染症です。春から初夏の今の時期に流行します。
〇主な症状
発熱、咳、鼻水、喘鳴など。クループや中耳炎、胃腸症状と合併していることもあります。
〇潜伏期間
3~5日間
〇診断
迅速検査はなく、血液検査や他の感染症の除外で診断されます。
〇治療法
専用の治療薬はなく、予防のワクチンもありません。
治療は症状に応じた対処療法になります。
〇予防法
手洗いうがい、咳エチケット、よく触る場所や物の消毒
〇登園・登校基準
パラインフルエンザは出席停止対象の疾患ではありませんが、熱や咳が落ち着き、全身状態が安定していることが登園できることが目安になります。
パラインフルエンザはRSウイルス感染症と似た症状であり、繰り返しかかる感染症でもあります。インフルエンザほど重症度は高くありませんが、呼吸器症状が強く出やすいため、小さな子どもさんや喘息の既往があるお子さんは特に気を付けましょうね。