病児保育室だより 令和6年度11月
空を見上げると青空が高く広がり、足元には落ち葉が色鮮やかに広がっています。肌をなでる風は段々と冷たくなって秋から冬にバトンタッチする季節になってきましたね。
今年はまだまだ日中は暑く半袖ですごせる気温ですが、そろそろ本格的な冬にむけて冬支度をしないとな・・・と思う今日この頃です。
さて今回は何十年ぶりに勢いを増しニュースでもたびたび流れるマイコプラズマ肺炎についてお話したいと思います。
マイコプラズマ肺炎
学童期以降に多く長引く咳や、気管支喘息の症状を悪化させる原因の1つにマイコプラズマがあります。年内通じてみられますが秋から冬にやや増えることがあります。
症状:潜伏期間は2~3週間で発熱からはじまり3日目頃から乾いた咳がではじめます。
主に学童期に多く、それに比べて乳幼児は少ないと言われていますが、乳幼児は比較的軽症に経過する傾向にあるようです。
周囲に感染者がいたとしても発熱してすぐマイコプラズマの診断・検査ができるわけではなく熱・咳の種類の判別、場合によっては胸のレントゲン検査を行います。
咳は乾いた咳が段々ひどくなり、経過とともに痰がらみの咳にかわってきます。
予防;咳などの飛沫感染です。特異的な感染予防対策はないので手洗い・うがい、マスク着用などで予防していきましょう。
検査;喉の奥を綿棒でこする検査・血液検査等があります。
治療;抗菌剤を服用・その他解熱剤や鎮咳剤などの対症療法となります。
(再受診ポイント)
- 高熱が続く時
- 咳込みがひどく息づかいが荒い時
- 元気がなくなってきた時
抗菌剤服用後2~3日しても上記症状が持続するときは抗菌剤が効いていない可能性もありますので、受診しましょう。
<登園・登校基準>
学校保健安全法としては明確なさだめはなく、熱がさがり咳がおちついてきたら(普段通りの園生活がおくれたら)登園・登校は可となっています。
潜伏期間もながく予防もなかなか・・・
ご家族内でもやっと良くなってきたのに、今度はこの子が。となる機会が多くなるかもしれません。
お仕事を長期休むことも生活・心理的に負担も大きいかと思います。
そんな時は病児保育室利用なども考えてみてくださいね。
今月も季節にあわせた製作活動や活動をしました♬