病児保育室だより 令和5年度11月
昼夜の寒暖の差もだんだんと大きくなり、少しずつ冬の訪れを感じる頃となりました。早いもので今年も残りわずか…寒さが一段と厳しくなるこれから、子どもたちの体調の変化には気を付けていきたいですね。
さて、今回はインフルエンザについて紹介していきたいと思います。
インフルエンザと風邪の違いって?
一般的に、風邪は様々なウイルスによって起こりますが、普通の風邪の多くは、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳等の症状が中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはあまりありません。
一方インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。
登園・登校基準について
インフルエンザは『発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで』と学校保健安全法で定められています。
また、熱が一度下がった後、1~2日経ってから再熱することがあります。その場合には2度目の熱が解熱した後2日(幼児は3日)を経過してからの登園・登校となります。
※発症した当日を0日と数え、発症後5日間は出席停止になります。
予防方法の基本
〈ワクチン接種〉
インフルエンザワクチンは、インフルエンザによる重篤な合併症や死亡を予防し、健康被害を最小限に留めることを目的としています。ワクチンの効果が期待できるのは、接種後2週間から5カ月程度と考えられていますので、毎年流行シーズンの前までに接種することをお勧めします。
〈手洗いを習慣化しましょう〉
手洗いは、せっけんを使って、15秒以上、手のひら、手の甲、指の間、指先と爪の間、手首をしっかり洗いましょう。洗った後は清潔なタオルやペーパータオルなどで十分に拭き取りましょう。
〈湿度をコントロールしましょう〉
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。湿度は
50〜60%前後を目安に調節し、1時間に1回は窓を開けて新鮮な空気の入れ替えをしましょう。洗濯物を室内に干すことで部屋の湿度を上げることができます。加湿器を使うなら掃除をこまめにして衛生的にしましょう。
〈生活リズムを整えましょう〉
体力がないとき、疲れているときはインフルエンザにかかりやすくなります。特に、流行の始まる年末年始は、生活リズムが乱れがちな時期です。規則正しい生活リズムを心がけ、バランスのとれた食事や十分な睡眠(休養)をとり、体調を整え、体力や抵抗力を高めましょう。