病児保育室だより 令和5年度1月
「大寒」を迎え、寒さが一番厳しくなる時期ですが、今年は暖かい日も多く、その分寒暖差が激しく、体調管理が難しいですね。今月は、胃腸炎や咽頭炎、アデノウイルス感染症などで病児保育を利用する子どもたちが多いです。食欲がない、喉を痛がる、嘔吐や下痢などの症状が出だした時は、特に気を付けましょう。
今月は、「感染性胃腸炎にかかった時の注意点」についてお知らせします。
感染性(ウイルス性)胃腸炎は、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどがあり、人や食品を介して感染する病気です。主な症状は、発熱、下痢、嘔吐、腹痛などです。
注意① 嘔吐した時は、すぐに飲んだり食べたりせず、胃腸を休ませ寝かせましょう。
1時間ほど休み、吐き気がないようであれば、スプーン1杯程度の量の水分を10~15分間隔で飲ませていきましょう。水分は経口補水液がおすすめです。
注意② 嘔吐や下痢の症状がある間の入浴はシャワーのみにするか、最後に浴槽に入るようにしましょう。
特にノロウイルスは感染力が強く、嘔吐や下痢の症状が強い間はお風呂の浴槽や床、お風呂の道具などにウイルスが飛散して家庭内での感染が広がる可能性が高いです。
注意③ 感染者が使用したお皿やお箸類、タオルなどを共有しないようにしましょう。
感染した人が食べたものの残りや使った食器、タオルなどをそのまま使うことは感染リスクがあります。使用したものは必ずよく洗い、熱湯や塩素系漂白剤で消毒してください。
注意④ 嘔吐物や便などの処理は適切な適切に行いましょう。
処理の仕方は、病児保育だより令和4年度1月号に詳しく掲載してありますのでご参考になさってください。処理後は必ず石鹸で手洗いを行いましょう。