病児保育室だより 令和4年度9月
だんだん朝夕が涼しくなってきて、季節が移っていくのを感じることができるようになりました。
2学期が始まり、子どもたちは日々の生活や運動会の練習等で頑張っていると思います。疲れが出やすい時期ですので食事と睡眠をしっかりとって体調を整えていきたいですね。
さて、7月8月ともに病児保育室はアデノウイルス感染症やRSウイルス感染症にかかった子どもさんが多く利用され、咳や熱が長く続いていました。現在は、ヘルパンギーナにかかっているお子さんも再び増えています。
季節関係なく様々な感染症が流行しています。園や学校での流行状況を確認したり、症状が続く時は早めに受診されることをお勧めします。
今月は「抗生剤(抗生物質)と下痢」についてお伝えします。
「抗生剤を飲み始めたらおなかが緩くなって…」とお預かりの際にご相談いただくことがあります。
抗生剤は細菌をやっつけるお薬ですので、ウイルスによる普通の風邪などには使われず、細菌によって発症する溶連菌感染症やとびひ、百日咳などで使われます。
また、熱や咳や鼻水が続き、細菌による感染症が強く疑われた場合にも処方されます。
抗生剤によっておなかがゆるくなってしまうのは、感染症の原因菌とともに善玉菌にも影響して腸内細菌のバランスが崩れて、消化吸収がうまくいかなくなってしまうことが大きな要因の一つといえます。
下痢症状が長く続いたり、回数が多くひどい場合は、整腸剤を一緒に処方してもらったり、抗生剤の種類を変えてもらうこともできますので、かかりつけ医に相談されてみるとよいかと思います。
お子様の体調不良時は、保護者の皆様もとても不安かと思います。小さなことでも気になることがあれば、お気軽にスタッフへお話しくださいね。心配なことが少しでも解消されるよう、クリニックと連携しながらサポートしてまいります!