病児保育室たより

病児保育室だより 令和3年12月

師走に入り、なんだか慌ただしく、気持ちも焦ってしまいがちですね。ちょっとだけでも、深呼吸して、親子で温かいものを飲んだり、話す時間を作ってみるとほっと出来るかもしれません。

今年も最後まで、皆様が元気で怪我なく過ごし、気持ちよく新年を迎えられますように・・・。

 

さて、先月の病児保育室は手足口病での利用が多かったですが、今月に入り、手足口病に加え、アデノウイルス感染症、RSウイルス感染症、風邪症状のお子さんもちらほら。今は、流行が一つに絞れないような状況にあると感じています。

寒くなって窓を開けるのが億劫になりますが、換気と加湿はしっかりしていきたいですね。

 

今月は少し趣向を変えて、「子どもたちが手足口病でも食べることができたもの・方法」を紹介したいと思います。

今年の手足口病は発疹が派手に出る子どもさんが多く、口内炎の痛みで食事や水分が摂れないお子さんが多くいました。

それでも、口にすることが出来たものは乳酸菌飲料や牛乳、スープ、ゼリー、麺類でした。

乳酸菌飲料・牛乳は、口の中に膜を作り、それが保護になり、あまり痛みを感じないようでした。冷たいのも染みることがあるので、飲むときは常温です。

スープは具を除き、汁のみですが、ぬるいぐらいの温度で少量ずつ口に入れれば飲むことができました。お子さんそれぞれに対応の仕方は違いますが、口内炎がない方の頬側にスポイトで流し込むことで飲むことが出来た場面もありました。

ゼリーは、のどごしもよく、子どもたちは好んで食べますが、一口量をいつもより少なめにし、常温にします。

麺類は子どもが好きな食べ物の一つですが、味が濃いと染みるため、お湯で薄めてから冷ますことで食べることが出来ました。

このように温度や食感、味の濃淡やスプーンなどの道具の当たり方で口内の痛みがずいぶんと違うようです。子どもの感じ方は様々ですので、様子を見たり、時には子どもさん自身に任せたりしながら、少しずつ食事が摂れる方法を試していくのがよいかと思います。今回、私たちスタッフもたくさん学ばせていただきました!

もし、困りがありましたら、一緒に考えていきましょう!