病児保育だより 令和6年度6月
新年度が始まり早くも2カ月が経ち、新しい環境にも慣れてきたころではないでしょか。
色とりどりの紫陽花が梅雨の訪れを感じさせますね。
なかなかお外に出れない日が続きますが、葉の雫や葉っぱにかくれんぼしているカタツムリ、雨上がりにかかる大きな虹も外に出られないからこそゆったりとした気持ちでみられるのかもしれませんね。
先月の病児保育室。アデノウイルスやRSなどの感染症のお子さんたちの入室が多かったように思います。
この梅雨が明けるといよいよ夏本番!!熱中症対策をしながら元気よく夏を迎えられると良いですね。
今月は全国で警報がでている手足口病についてご紹介したいと思います。
<手足口病>
潜伏期間は3~5日です。
咳やくしゃみなどの飛沫感染や便に潜むウイルスからの接触感染になります。
- 症状
・口の中や、手の平・足の裏などに水疱性の小さな発疹ができます。
喉全体に口内炎ができる為、喉が痛く唾液がダラダラ流れてきたり、飲食ができず機嫌が悪くなったりします。
熱がでることもありますが2日程で解熱することがほとんどです。
かゆみを伴うこともあり、水疱がやぶれ、とびひのような皮膚症状がでることもあります。
発疹が消失してからもまれに爪がはがれたり、指の皮がむけたりしてくることもあります。病院受診をする際は手足口病に罹患したことを伝えておくとスムーズに診察が行えるかもしれませんね。
- 予防
飛沫感染や接触感染が主な感染経路となるため、日ごろから手洗い・うがいをしましょう。
また、症状が回復してからも便には2~4週間程はウイルスがひそんでいますのでオムツ交換時もお気をつけください。
手足口病に似た症状でヘルパンギーナという病気もあります。
発熱・咽頭痛だけで手足に発疹が出現してこなければヘルパンギーナかもしれませんね。
(手足口病の発疹も発熱から少し遅れて出てくることがあります。)
病児保育室の1コマ
当病児保育室では、体調に合わせ季節の製作や栄養満点のおいしい給食を提供しながら1日を過ごしています。