病児保育室たより

病児保育だより 令和4年度12月

先月から、現在もヒトメタニューモウイルス感染症が流行しています。一見、風邪のような症状ですが、悪化すると、肺炎などで入院などが必要になることがありますので注意しましょう。

ヒトメタニューモウイルス感染症ってどんな病気?

ヒトメタニューモウイルス感染症は呼吸器に炎症を引き起こす病気です。おもな症状は、咳、発熱、鼻水、ゼイゼイ、たんなどのいわゆる風邪症状です。症状はRSウイルス感染症とも似ています。咳などの症状がおさまるまでには2~3週間かかります。

乳幼児が感染すると気管支炎や肺炎を起こしやすいです。

ヒトメタニューモウイルスは感染力が非常に強く、くしゃみや咳による飛沫感染や、感染者が触れたものを一緒に使うなどの接触感染で広がります。2歳までに約50%、10歳までにはほぼすべての子どもが一度は感染するといわれています。

一度かかったらもうかからない?

ウイルスには、おたふくかぜや水ぼうそうのように『1回かかれば以降はかからない』ものもありますが、ヒトメタニューモウイルスは違います。毎年繰り返し感染したり、1シーズンに何回もかかる可能性もあります。

その半面、5、6歳ぐらいになると症状が軽い傾向があります。場合によっては、感染していても症状が出ない『不顕性感染(ふけんせいかんせん)』で済むこともあります。なお、大人も感染することはありますが、症状があっても鼻風邪程度で終わることが大半です。

ご家庭で気をつけること

食事…食慾がない場合は水分や好きなものを与えましょう。

呼吸…呼吸が苦しそうなときは、体を起こすように抱っこする。

胸やお腹をぺこぺこさせて息をしていたり、ゼイゼイ・ヒューヒューの音が強く息苦しそうなときは再受診をおすすめします。

登園基準

熱が下がり、元気でゼイゼイなどがなく、食事をとれていれば登園できます。

※園によって登園基準が異なる場合がありますので、在籍園に確認したほうがよいでしょう。