病児保育室たより

病児保育室だより 令和7年度5月

晴れ渡る空に新緑の木々。すがすがしい風が心地よい季節ですね。

4月の病児保育室は、新たに集団生活を始めたばかりのお子さんや胃腸症状の疾患で利用されるお子さんが多かったです。

現在、ノロウイルスやロタウイルスのなどの感染症や胃腸炎が流行しています。今年は寒暖差が大きいため子どもたちの免疫力が落ちていることによる流行だとニュース等で言われています。

 

今月はノロウイルス・ロタウイルスについてお知らせします。

 

ノロウイルス

ロタウイルス

主な症状 嘔吐、下痢、腹痛、発熱 激しい水様性下痢、嘔吐、発熱
感染リスク 高い 高い
発症頻度 全年齢層に発症 主に乳幼児に発症
予防接種 なし あり(飲むワクチン)
感染経路 食品、接触感染、飛沫感染 糞口感染、接触感染
潜伏期間 1~2日 1~3日

 

ノロウイルスもロタウイルスも非常に感染力が強いウイルスです。どちらも、下痢や嘔吐の症状が酷いと脱水を起こしやすいので、経口補水液(OS1)などで少量ずつこまめに摂るようにしましょう。

大きな違いは、ロタウイルスは乳幼児がかかりやすく、感染により免疫がつきます。(予防接種もあります)ロタウイルスの方が、排出されるウイルスも多く、重症化しやすいので注意が必要です。一方で、ノロウイルスは免疫を持つことがなく、何度も感染してしまいます。

予防方法の基本はやはり、「手洗い」です。また、ノロウイルスもロタウイルスも消毒には次亜塩素酸は有効です。アルコールでは無効ですので、ご家庭で消毒等されるときはハイターやミルトンを薄めて使用してください。また消毒後の手洗いも忘れずに!

※保育中の嘔吐・下痢などで汚れた衣服などは袋に入れてそのままお返しします。保育室内での感染を拡げないようにするためです。ご理解の程宜しくお願い致します。